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Tencent、画像生成AI新版「Hy Image3.5」を1枚0.024ドルで提供開始

画像生成AIの選択肢がまた一つ増えました。性能と価格の両方が公開された今回の発表は、社内で画像制作を担う部署にとって見過ごせない材料です。

何が起きたか

中国の大手テクノロジー企業であるTencentが、画像生成AIモデル「Hy Image3.5」のプレビュー版を公開しました。

Tencentの発表によると、プロフェッショナルグレードの画像生成精度を人間評価で比較したところ、前モデルである「Hy Image3.0」よりも30%優れているという評価を得たといいます。テキストから画像、画像から画像への変換をひとつのモデルで実現でき、最大出力画像サイズは2Kです。多言語のテキストや小さな文字も正確にレンダリングできるといい、画像編集にも対応しています。

利用料金はTencentが提供するTencent Cloud APIで画像1枚あたり0.024ドルとなっており、生成した画像にのみ課金される仕組みです。画像を参照するだけであれば無料で利用できます。プレビュー版はAIクリエイティブツール「Miora」やAI動画制作ツール「OnSolo」で2週間限定の無料提供もあり、GMI CloudやComfyUIでも利用可能になっています。

背景・解説

画像生成AIとは、文章による指示(プロンプト)をもとに画像を自動で作り出す技術のことです。近年は文章から画像を生成するだけでなく、既存の画像を編集したり、画像を参照して新たな画像を作ったりする機能を一体化したモデルが増えています。

Tencentは中国を代表する大手テクノロジー企業で、SNSやゲーム、クラウドサービスなど幅広い事業を手がけています。今回発表された「Hy Image3.5」は、同社が公開してきた画像生成AIシリーズの最新プレビュー版にあたります。前モデル「Hy Image3.0」との性能差を人間による評価で数値化して示した点が特徴です。

価格については、画像生成AIサービスの多くが「生成した枚数に応じた従量課金」を採用しています。今回の0.024ドルという価格は、その課金方式のもとでの単価にあたります。ComfyUIのようなツール経由での利用にはアカウント登録が必要で、処理ごとに料金が加算される仕組みです。

仕事や業務への影響 — AI Topicaの見方

画像制作の外注や素材購入に月数万円単位の費用をかけている広報・マーケティング担当者にとって、選択肢が一つ増えたことは検討材料になります。例えば、広告代理店でバナー画像を月に200枚制作している担当者がいる場合、1枚0.024ドルの水準であれば200枚でも5ドル未満に収まる計算です。人手による制作や既存の有料素材サイトの利用と比べたときのコスト差は、担当者自身で試算しておくべきです。

一方で、価格の安さだけで導入を決めるべきではありません。多言語テキストや小さな文字の再現性が高いという特徴は、商品パッケージのモックアップや多言語対応の販促物を作る部署にとって実務上の使いどころになります。例えば、海外向けにパンフレットを制作している商社の広報担当者であれば、現地語の文字が正しく表示されるかどうかを数点のサンプルで確認してから本格導入を検討するのが現実的です。

社内での画像生成AI活用を進める際は、著作権やブランドガイドラインとの整合性を確認する体制づくりも欠かせません。価格や性能の向上は歓迎すべき材料ですが、運用ルールが整っていない状態での一斉導入は避けるべきです。

不確かな点・注意

「人間評価で30%優れている」という数値は、Tencent側が示した評価結果であり、評価の対象となった画像の種類や評価者の人数、評価基準の詳細は明らかにされていません。第三者による独立した検証結果ではない点には注意が必要です。

価格の0.024ドルという水準についても、為替レートの変動や将来的な価格改定によって実質的な負担額が変わる余地があります。無料提供の対象となっているツールでの利用条件や、2週間という無料期間終了後の扱いについても、利用を検討する場合は最新の公式情報を確認するべきです。

日本国内でのサポート体制や日本語での問い合わせ窓口の有無についても、出典からは判断できません。業務利用を検討する企業は、データの取り扱いや利用規約についても事前に確認しておく必要があります。

出典

  1. Tencentが画像生成AI「Hy Image3.5」のプレビュー版をリリース

AI Topica 編集部