KDDIアイレット、社内AI活用113事例を無料公開 稟議チェックも紹介
生成AIを業務にどう組み込むか、手探りのまま時間だけが過ぎている会社は少なくありません。KDDIアイレットが社内の活用事例をまとめて無料公開したことで、他社でも具体的な使いどころを短時間で探せるようになりました。
この記事の要点
何が起きたか
KDDIグループのKDDIアイレット(東京都港区)が、社内のAI活用事例113件をまとめた特設サイトを無料で公開しました。GeminiやClaudeといったAIツールを、文章作成やコーディング、データ分析などに利用する方法を解説する内容です。
113件のうち、エンジニア職の事例は63件、営業や人事などエンジニア職以外の事例は50件にのぼります。具体例として、「Claude Code」とデザインツール「Figma」を組み合わせた開発の効率化や、「Gemini Notebook」を使った稟議データのチェック支援などが紹介されました。
各事例には、概要を示す1枚のスライド資料に加え、詳細やポイント、削減時間などの情報を掲載しています。特設サイトには、利用したツールや分野から事例を検索できる機能も備わっています。
今回まとめられた事例は7月までに社内で募集したもので、事例収集や資料作成にもGeminiが使われたといいます。
背景・解説
生成AIの業務活用は、各社が個別に試行錯誤している段階にあり、成果が一つの部署や一人の担当者にとどまりやすいという課題があります。「Gemini Notebook」は、資料や文書を読み込ませて要約や質疑応答をさせる用途で使われるノート型のAIツールです。「Claude Code」は、プログラムの作成や修正を対話形式で進められるコーディング支援ツールとして知られます。「Figma」はデザイン制作で広く使われているツールで、開発現場ではデザインと実装の橋渡しに活用されます。
KDDIアイレットは、こうした複数のAIツールを組み合わせた活用方法を、エンジニア職と非エンジニア職の両方で整理し、1枚のスライド資料に落とし込んだうえで一般公開しました。削減時間などの情報も添えてあり、単なる事例紹介にとどまらず、効果の目安が分かる内容になりました。
仕事や業務への影響
社内にAI活用のノウハウが少ない会社ほど、この公開事例は手早い学習材料になります。113件という件数と、エンジニア職・非エンジニア職の両方をカバーしている点が実務での使いどころを広げています。例えば、従業員50人程度の製造業で経理と営業事務を兼任する担当者が3人いる会社なら、稟議データのチェック支援の事例を参考にして、月次の稟議書類の確認作業を一部AIに任せる検討から始めるといいです。削減時間の記載がある事例を選べば、導入前に効果の見込みを社内で説明しやすくなります。
開発部門でも応用範囲は広いです。例えば、社内に5人程度のエンジニアを抱える情報システム部門なら、「Claude Code」と「Figma」を組み合わせた事例を参考に、デザインから実装までの手戻りを減らす運用を試すと、小規模な改修案件の着手までの時間を短縮できます。
事例が1枚のスライドに概要・詳細・削減時間までまとまっている点も実務向きです。経営層への説明資料をゼロから作る手間が減り、既存の資料を自社向けに書き換えるだけで稟議にかけられます。ツールや分野から検索できる機能があるため、自社の業務に近い事例を探す作業も数分で済みます。
不確かな点・注意
公開されている事例は、KDDIアイレット社内で7月までに募集されたものであり、削減時間などの数値は同社の業務環境における実績です。業種や社内体制が異なる会社でそのまま同じ効果が出るとは限りません。
記事内では「Gemini Notebook」や「Claude Code」といった具体的なツール名が挙げられていますが、各ツールの料金体系や利用条件については触れられていません。導入を検討する際は、各ツールの提供元が公表する最新の料金や利用規約を別途確認する必要があります。
特設サイトの事例数の更新予定や検索機能の詳細な仕様についても、出典の記述以上の情報は示されていません。
出典
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