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アパレルEC・マーケティング担当者は、AI言及率と引用率を分けて追うべき

生成AIに服選びを相談する消費者が増えるなか、自社ブランドがAIの回答にどう登場するかを気にしたことはあるでしょうか。質問の内容によって言及されるブランドが入れ替わるという調査結果は、EC・マーケティング担当者が自社の扱われ方を点検するきっかけになります。

2026年10月29日 12:00 公開約4分で読めますAI Topica 編集部

この記事の要点

1アクティビティ関連の質問ではGLOBAL WORKが29.6%、食事・お茶関連の質問ではUNITED ARROWSが15.5%で言及率首位
2全体の言及率はUNITED ARROWSが8.7%で首位だが、公式サイト引用率はGLOBAL WORKが0.7%で首位と順位が逆転
3調査はプレティアジャパンが5つの生成AIに計4,800回質問し、有効回答4,709件を分析したもの
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何が起きたか

休日の服選びについて生成AIに相談する動きが広がるなか、株式会社プレティアジャパンがレディースファッション10ブランドを対象にした調査結果を公表しました。ChatGPT、Gemini、Copilot、Google AI Mode、Google AI Overviewの5つの生成AIに計4,800回質問し、有効回答4,709件を分析しています。

調査では、質問の種類によって言及率首位のブランドが入れ替わる結果となりました。ライブや旅行などアクティビティに関する10問(585回答)では、GLOBAL WORKが29.6%(173件)で首位でした。一方、食事やお茶に関する8問(464回答)では、UNITED ARROWSが15.5%(72件)で首位となっています。GLOBAL WORKはアクティビティの質問で29.6%の言及率だったのに対し、食事・お茶の質問では4.1%(19件)にとどまりました。

さらに、全4,709回答で見ると、ブランド名の言及率はUNITED ARROWSが8.7%(410件)で首位だった一方、AIの回答で公式サイトが引用元として示された割合ではGLOBAL WORKが0.7%(35件)で首位となり、順位が入れ替わっています。調査期間は2026年10月24日から25日でした。

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背景・解説

この調査の背景には、消費者が服を選ぶ際に生成AIへ直接相談する場面が広がっていることがあります。「ライブに着ていく服」「友人とランチに行く服装」のように、予定や目的を伝えてブランドやコーディネートの候補を尋ねる使い方です。

調査を実施したプレティアジャパンは、エージェントコマースSaaS、GEO対策サービス、ショッピングプラットフォームという3つのサービスを提供する企業です。企業がAIの回答でどう扱われるかを把握し、対策を考える動きは、こうしたサービスが生まれる土壌にもなっています。

今回の調査が示したのは、ブランド名が言及される頻度と、公式サイトが回答の引用元として示される頻度が、必ずしも一致しないという点です。ブランド名が何度もAIの回答に挙げられることと、回答の根拠として自社の公式ページが実際に紐づくことは、別の指標として確認する必要があります。なお調査元は、今回のランキングが調査対象の質問とブランド名・公式URLの判定ルールに依存しており、市場シェアや売上順位、企業全体の品質評価を示すものではないと注記しています。

03AI Topicaの見方

仕事や業務への影響

休日ファッションを扱うEC担当者は、AIの回答で自社ブランドがどう扱われているかを、言及率と公式サイト引用率の両方で確認すべきです。全体の言及率だけを見ればUNITED ARROWSが8.7%で首位ですが、公式サイトの引用率ではGLOBAL WORKが0.7%で首位になっており、同じ「AIでの扱われ方」でも評価軸によって順位が逆転しています。

例えば、従業員50人規模のアパレルECブランドでマーケティングを一人で担当している人が、自社の夏物コレクションをAI経由で知ってもらいたいと考えるなら、まず自社の主力商品がどの利用シーン(アクティビティ、食事、旅行など)で想定されやすいかを整理し、そのシーンに対応する質問文をAIに繰り返し投げてみることから始めるべきです。アクティビティ関連の質問で29.6%の言及率を得たGLOBAL WORKのように、特定シーンに強い扱われ方をしているブランドは、その領域の関連コンテンツを公式サイトに増やすことで、言及率だけでなく引用率も押し上げられる余地があります。

公式サイト引用率は全ブランド中最高でも0.7%(35件)にとどまっており、この水準はまだ低いと言わざるを得ません。言及される頻度に比べ、公式ページが実際に引用元として示される頻度はかなり低く、AI経由でブランド名を知った消費者が公式サイトへ誘導される機会は限定的なままです。EC担当者は言及率の向上だけでなく、商品説明や着用シーンの具体的な記述など、公式サイトのコンテンツがAIに引用されやすい形になっているかを点検する必要があります。

月1回程度、自社ブランド名と競合ブランド名を想定利用シーン別の質問文でAIに尋ね、言及の有無と引用元を記録する運用だけでも、現状把握としては十分です。

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不確かな点・注意

今回の調査は株式会社プレティアジャパン自身が実施したもので、同社はGEO対策サービスも提供しています。調査結果の受け止め方には一定の留意が必要です。

調査対象は休日のレディースファッション10ブランドに限られ、80問・5AI・12回という条件下での結果である点にも注意してください。生成AIの回答は同じ質問でも変動するため、別の時期に同様の調査をすれば順位が変わる余地があります。調査元も、今回のランキングが市場シェアや売上順位、企業全体の品質評価を示すものではないと明記しています。アクティビティ質問群と食事・お茶質問群の比較についても、質問文の一条件だけを変えた厳密な比較実験ではないと注記されており、両者の差を単純な因果関係として受け取ることは避けるべきです。

出典

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