比較・活用
サイト内製、対話型・コーディング・汎用の3タイプをどう使い分けるか
自社サイトをAIで内製しようとして、ツール選びの段階で止まっていませんか。ホームページ作成ツールだけを見て検討すると、要件に合わずに作り直す事態を招きます。AIエージェントには3つのタイプがあり、どれを選ぶかで公開までの道筋が変わります。
何が起きたか
AIエージェントによるサイト制作は、サイトマップの設計から原稿・デザイン・コードの実装、公開までを対話で進められる段階に入っています [1]。ただし、AIでサイトを作る手段をホームページ作成ツールだけだと考えていると、テンプレートに寄せた妥協案しか選べません [1]。
AIエージェントでサイトを作る手段は「対話型サイトビルダー」「コーディングエージェント」「汎用エージェント」の3タイプに分かれます [1]。対話型サイトビルダーはロリポップ!AIホームページ、Wix AIサイトビルダー、STUDIO、10Webが該当し、コーディングエージェントはClaude Code、Cursor、Lovable、v0、Bolt.newが該当します。汎用エージェントの代表例はManusです [1]。
料金は、対話型サイトビルダーが月額550円〜2,000円程度、コーディングエージェントは月20ドル〜30ドルが中心、Manusは無料プランに加えBasicが月19ドルから用意されています [1]。制作会社に外注した場合の費用相場は、小規模サイト(5〜15ページ)で30万〜100万円、中規模(15〜50ページ)で80万〜300万円とされています [1]。
背景・解説
対話型サイトビルダーとは、サーバー契約もコード編集もせずにAIとの会話だけでページ構成・デザイン・原稿が生成され、そのまま公開まで進められるタイプを指します。ドメイン設定とホスティングもサービス側に含まれるため、作業が1つの画面で終わります [1]。10ページ前後の会社紹介サイトであれば十分な水準とされています [1]。
コーディングエージェントとは、HTMLやCSSのファイルそのものを生成・修正するタイプです。指示を受けたAIが自律的にファイルを作り、エラーを読み取って自分で直しながら実装を進めます。出力が通常のソースコードのため、サービスの機能制限に縛られません [1]。既存サイトのリニューアルや、独自の計算フォーム・社内システム連携を含むサイトに向くとされていますが、生成されたコードを置くサーバーとデプロイの手配は自社で行う必要があり、社内にコードを読める人が1人いることが実質的な前提になります [1]。
汎用エージェントとは、サイト制作の前工程にあたる調査と原稿づくりを引き受けるタイプです。Web検索やファイル作成を組み合わせて長い作業を自走するため、競合サイトの調査、掲載項目の洗い出し、各ページの原稿づくりまでを一続きで任せられます。簡易なサイトなら生成と公開まで対応しますが、細かなデザイン調整には向きません。実務では汎用エージェントで素材を揃えてから、ビルダーやコーディングエージェントに渡す使い方が現実的だとされています [1]。
仕事や業務への影響 — AI Topicaの見方
自社サイトの担当者が1人しかいない会社ほど、対話型サイトビルダーから着手すべきです。例えば、従業員15人の製造業でWeb更新を総務担当が兼務している会社なら、ロリポップ!AIホームページのようなサービスで会社概要と採用ページを内製し、月額550円〜2,000円程度の利用料だけで公開まで完了させられます。コードを読める人材を新たに確保する必要はありません。
一方、既存のWordPressサイトを大きく作り替えたい会社や、独自のフォーム・データベースが必要な会社は、コーディングエージェントを検討すべきです。例えば、BtoB企業で問い合わせ内容を自社のデータベースに蓄積したいWeb担当者なら、Lovableのようなツールでフロントエンドと裏側の処理を一度に生成させ、月20〜30ドル台の利用料で運用を始められます。ただし生成されたコードをサーバーに置く作業と、公開後の保守は社内の誰かが担う前提になります。
原稿づくりの段階で手が止まっている会社は、汎用エージェントを先に使うべきです。例えば、競合5社のサイトを比較したいがリサーチに割く時間がない広報担当が1人の会社なら、Manusに競合調査と原稿案の作成をまとめて任せ、その素材を対話型ビルダーに渡す2段構えが合理的です。3タイプを1つに絞る必要はなく、前工程と実装工程で使い分けるのが実務的な進め方になります。
不確かな点・注意
料金は2026年9月時点の各社公式サイトの表記に基づいており、ドル建ての料金は現地通貨表記のままです [1]。為替の変動によって円換算の負担は変わります。
Bolt.newの無料プランは1日30万トークン・月100万トークンまでという上限が設定されており、試作の段階で消費量を超えると生成が止まります [1]。Claude Codeは無料プランに含まれず、個人向けはClaude Proが月20ドル〜、年払いでは月17ドル相当という料金体系です [1]。利用量やプランの詳細な条件は各社の最新の公式表記で確認する必要があります。
制作会社への外注費用は、ページ数と機能によって金額差が大きく、予約システムや会員管理を含める場合はシステム構築費が別途加わるとされています [1]。内製と外注のどちらが安いかは、社内の作業時間をどこまで人件費として計算に入れるかで変わるため、金額だけを単純に比較しない方がよいでしょう。